ポルトガル語「R」が「ハ行」になる話

ポルトガル語「R」が「ハ行」になる話

Oi pessoal tudo bem?

ポルトガル語を学び始めるとあることに気が付きます。例えば・・・

  1. Kから始まる言葉がない!?
  2. 英語と似ている言葉が以外と多い。
  3. Rの発音がことごとく「ハ行」に変換される!

などです。

今回は3番目のRの発音がことごとく「ハ行」に変換されることについて取り上げました。

ちなみに1番目と2番目についてですが、1番目についてはポルトガル語辞書でKのページはたった半ページしかありません。

外国の地名や外来語のみに用いられるそうです。

また2番目ですが、英単語と綴りが似ている言葉も多くあるためそれらは比較的覚えやすいと思います。

Rは「ハ行」になる、しかし全てではない

ブラジルポルトガル語のアルファベットでは「R」は以下の読み方になります。

R(エヒ)

先ほど、変換されるという言い方をしましたが、Rを「ラ行」で発音する日本人にとっては変換されるように感じるだけで、ポルトガル語でRは最初から「ハ行」で発音する言葉があります。

しかし全てのRが「ハ行」になるわけではないためご注意ください。

Rで「ハ行」になる具体例

  • リオデジャネイロ Rio de Janeiroヒオデジャネイロ
  • レストラン restauranteヘスタウランチ
  • 推薦する recomendarヘコメンダ
  • 速い rapidハピッド
  • 米 arrozアホス
  • 薬 remedioヘメージオ

このようになります。

英語とスペルが似た言葉もありますがいずれもRはハ行の発音です。

最後のヘメージオなんかは英語のレメディ(治療)が連想されますよね。

ちなみに先日ご紹介したブラジルドラマ「メカニズム」においても、主人公の名前を字幕に合わせてルッフォとご紹介しましたが、オリジナル音声では彼は「フッフォ」と呼ばれています。
先日の記事はコチラ→フィクション?ノンフィクション?ブラジルドラマレビュー「メカニズム」

Rのせい!?夫婦で会話が成立しない

すでに閉幕しましたが「ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」という展覧会が横浜美術館で開催されました。

パリのオランジュリー美術館所蔵品が多数来日するとのことで私はとても楽しみにしていました。

ブラジル人の夫を誘うも反応はいまいち。

私:ルノワールだよっ、いこ!絶対いいって!!

夫:ルノワール?ふーん、どんな絵?

私:日本だったら印象派っていって、うーん、、有名な絵がたくさんあるよ!

夫:ダリみたいな感じ?

私:ダリとは全然ちがうなー、もっと明るい感じで…人とか風景とか!

と、絶対いいと主張するわりにたいした説明もできないまま、結局一緒に付いて来てくれました。

(会場にて)
夫:あー!ヒニアールね!!うんうん、わかった。ヒニアールってちゃんと言ってくれないと~。

ヒ、ヒニ…ヒニアー?

どうやらポルトガル語ではルノワールのことをそのように発音するようです。

彼の中でその日の目的がはっきりしたようで俄然テンションが上がって来たのが見て取れました。

どのくらいかって率先して音声ガイドを借りてたくらいです。

かなりの時間差でしたが通じたみたいで良かったです。

展示内容は期待以上に素晴らしく、充実した休日を過ごすことができました。

ポルトガル語学習中の方は「R」がハヒフヘホになること、覚えておくといいと思いますよ!